国債の格付けには、要注意



国債の格付けって何のこと?

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国債には、すべての国の国債について、格付けが設定されています。
では、格付けというのは、何のことでしょうか。そこから解説しましょう。
国債の格付けというのは、その国がちゃんと借金を返してくれる信頼性ということです。
基本的には、ちゃんと返してくれる国ほど格付けが高く、逆に踏み倒す可能性が高いと低くなります。
主な判断要素は、国債の累積残高、あとどれだけ借金が残っているかというのが、主な判断基準になります。
ただし、国内の経済状況以外の要素も関わってきます。
たとえば、借金以外にも政治情勢が不安であったり、そもそも国際的に条約破棄などが多かったりするなど。
そのような要素がある国は、比較的、格付けは低いレベルに落ち着きます。

国債の格付けの概要

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国債の格付けは、民間の格付け機関がランク付けをしています。
有名なところでは、スタンダード・アンド・プアーズ(以下S&P)、ムーディーズがあげられます。
これらの格付け会社は、国の財務状況や政治状況などから、国債に格付けを行っています。
一番安全であるAAAから、上から順にAA、A、BBB、BB、B、CCC、CC、C、Dというランク付けがあります。
その同じ格の中でも、さらに細かく、+と-があり、言わずもがな-は下のランクに近いという事です。
また、長期国債以外にも短期国債についても、格付けが行われています。
長期国債は、国の財務状況が判断基準ですが、短期国債では景気短観が基になります。
つまり、これから三年ほどで、どのように財務状況が変わるかで、判断されているということです。
そのため、長期国債と短期国債では、大きく差が生まれることも存在しています。

格付けは投資の判断基準

さて、ここまで国債の格付けについて話してきたのは、これが投資に重要な判断基準になるからです。
国債は、一回の投資の額が、他の金融投資に比べると、非常に高いのが特徴です。100万、200万はザラにあります。
もし、国が破綻してしまって、貸した金が返されないなんてことになっては、本末転倒も甚だしい。
国債は、最も安全な投資といわれていますが、ギリシャや98年のアジア通貨危機のように、破綻しない国がない。とは言い切れないのです。
正直な話を申しますと、国債については「これを基準に売買を行おう」という情報がありません。
本来、国債投資は、株式投資のようにデイトレードを行って、売却益に期待するような投資ではありません。
堅実に儲けられる利回りを期待する特性が強く、発行元が少ないので、極端な値動きをすることもありません。
だからこそ、買う買わない、売る売らないの判断基準は、この格付けを参考にするのが基本なのです。
格付け会社から発表される情報なら、大手の証券会社から代理で情報が出ています。
大和證券などは多く情報を連絡してくれるので、非常に参考にしやすいです。しかし、松井證券は格付け会社の情報を扱っていません。

格付けは、当てにならない?

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ここまで、長く国債の格付けに話してきましたが、国債投資を行う上で一番参考にならないものを教えましょう。
それは、格付け会社の格付けです。
何を馬鹿なと思うでしょうが、本場のアメリカでは、「格付け会社を格付けする必要がある」といわれる位に、格付け会社は胡散臭いのです。
そんな噂を除いても、格付け会社は、実際の各国の財務発表とは、乖離している格付けを行っていることが多いのです。
露骨に、アメリカの投資家を儲けさせるために、格付けをしているということも多いので、注意しておきましょう。
あくまでも、格付けは格付け会社の主観があり、それは参考の域を出ないものであるということを自覚してください。
実際に危険になった時は、記憶に新しいギリシャ危機のように、実際に経済や政治に色々と綻びが目に見えてきます。

格付けに騙されずに、投資を行うために

日本国債の格付けは、2014年3月28日現在、ムーディーズではAa3、S&PではAA-と、安全度は11位で止まっています。
しかし、他のより安全な国の国債を差し置いて、日本国債は、市場で買われ続けているというのも事実なのです。
このように、実際の市場と、格付けは必ずしも一致しないということを覚えておきましょう。
格付けは、あくまでも判断基準の一つであり、盲信するのは、損をすること間違いありません。
どの投資にもいえることですが、ちゃんと情報源を複数持ち、その情報を精査して判断することです。
日本国債での投資を行うならば、国債の大元の発行元である財務省の公式サイトが便利です。
国債の商品概要はもちろん、どこで買うことができるのかなどの基本情報、更に踏み込んだ国債のくわしい情報も得ることができます。
償還期限や利回りの状況、そのほか発行形態などなど、全部が載っているので、国債投資に参加するときは非常に参考になります。
赤字国債や建設国債の他、国家貢献のためにと買い付ける人、投資に参加しないという人も、財務省の情報は頼りになります。
海外の国債を買う場合は、ちゃんと各国の財務発表を気にしておくこと。格付け会社からの発表を待つのでは遅いです。
インターネットという文明の利器があるのですから、これを利用しましょう。

写真・イラスト:イラストAC http://www.ac-illust.com/
写真AC http://www.photo-ac.com/

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