歴史ある気動車が走る!関東鉄道常総線



全国的にも珍しい複線非電化の私鉄、関東鉄道常総線

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私は幼いころからの鉄道ファンで、関東鉄道は身近に走る路線ということもあり、非常に興味を持ちました。その関東鉄道、茨城県南部から西部にかけて走っており、取手~下館間を走る常総線と、佐貫~竜ヶ崎を走る竜ヶ崎線の2線区を持っています。どちらも鉄道ファンにはたまらない魅力あるローカル線なのですが、ここでは常総線について、その魅力を書いていきたいと思います。
まず、全国的にも珍しいのが、複線ながら非電化の区間があるということです。複線の路線は、需要が多く交通量が多いこともあり、電化されていることがほとんどである中、関東鉄道常総線においては、起点である常磐線の取手駅からつくばエクスプレスの守谷駅を経由し、途中の水海道駅までは複線非電化となっています。電化の話がなかったわけではないのですが、筑波山のほう、旧八郷町(現石岡市)にある地磁気観測所の観測に影響が出るため、直流での電化が不可能となり、電化コストの高い交流電化の道を選ばずに、非電化のままでの運行を今に至るまで続けています。ちなみに、同じく地磁気観測所の観測に影響が出る地域を走る常磐線については、紆余曲折がありつつも取手駅以北は交流電化されており、つくばエクスプレスについても、守谷駅以北は交流電化となっています。

古い気動車が多数在籍する常総線

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そんなわけで、関東鉄道常総線は非電化されていないため、全線にわたって気動車が活躍しています。最近は新しい車両が多くなりましたが、その中においても、数は少なくなりましたが、古い車両も在籍しています。
まずは、関東鉄道が自前で製造したのがキハ310型気動車で、1977年に誕生しました。また、同じような形の車両で、キハ0型気動車が1982年に誕生しました。外見はほとんど同じですが、形式が異なるのは、製造時期だけではなく、動力部分について、キハ310型が国鉄キハ10型車両のもの、キハ0型が国鉄キハ20型車両のものをそれぞれ使用しているためです。ただし、いわゆる足回り部分のみの流用で、車体部分については完全に新製しています。
しかし、既存車両の老朽化と沿線のベッドタウン化による人口増に伴う本数増により、車両が足りなくなったことを受けて、1987年には国鉄より譲り受けたキハ30型、キハ35型気動車を大量投入し、それぞれキハ300型、キハ350型を名乗って運転を開始しました。元々のキハ30型、キハ35型は、1961年から1966年にかけて製造されており、自前で調達した既存のキハ310型、キハ0型よりも製造年では古い車両となっています。

旧国鉄キハ30型、キハ35型が在籍する唯一の路線

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既存車両の老朽化で譲り受け、その後も20年以上にわたって活躍を続けているキハ300型、キハ350型ですが、これらの車両も元々は古い車両のため、大量に新造されたワンマン対応車両により置き換わることとなり、急激に活躍の場を減らしていきました。最近まで、キハ300型をワンマン対応に改造したキハ100型が2両、2013年12月まで定期運用についていましたが、現在は休車となっています。その他、キハ350型が6両在籍していますが、これらも現在は休車となっています。休車となった今では、走行する姿を見ることは難しくなりましたが、常総市の水海道にある車両基地に留置されており、見ることは可能な状態になっています。今後は、長年休車状態となっていて、ワンマン運転にも対応していないキハ350型の復活は難しいと思われますが、キハ100型についてはワンマン運転対応であることから、もう一度定期運用に復帰する可能性もあるのではないかと思われます。正式なお別れ運転をまだ行っていないばかりか、全国的にも旧国鉄キハ30型、キハ35型が在籍する唯一の路線となっており、今一度の復活が熱望されております。私個人としても、国鉄時代からの一鉄道ファンとして、もう一度走行している姿を見たいものです。

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