論語を読む・子罕第九、孔子に学ぶコミュニケーション方法

孔子のコミュニケーション法 「子し、四(よつ)を絶つ。意母(な)く、必母(な)く、固母(な)く、我母(な)し。」【子罕(しきゅう)第九】 論語の中で孔子の考え方・人との接し方が示されている短い一文です。 大意は次にようになります。 「先生(孔子)は、4つの悪い癖を持たなかった。他者の考えをを憶測すること、考えを押し付けること、固執すること、自分の利益しか考えないこと(という4つの悪い癖を持たなかった)」 孔子は、当時としては独特の考え方を持った人でした。自分自身の「哲学」はまだまだ世間には受け入れられなかったことでしょう。その中で自分の考えを広めるためには、自分の考えを強く主張するということも考えられるかもしれません。 しかし、孔子は、自分の考え方を強弁しても、それは意味がないことであることを知っていたようです。 「必ずこうしなければならない」という「必」を主張しても人には受け入れられません。人間は、考え方を押し付けられることは非常に嫌いますね。そのことを孔子はよく把握していたということです。 また、「固」もなかったようです。自分自身の考え方に固執しても何も生まれないということを知っているということです。 孔子は自らの考え方を普及させることがいわば一生の仕事 でした。しかし、自分自身の考え方に固執して他者と論争しても良い結果が出ないということも知っていたということです。お互いが平行線のまま話をして単に感情的なしこりが残るだけということは現在でもよくあることでしょう。 このような「必」と「固」がないことでかえって孔子の考え方が広まることになったということもできるでしょう。 「必」や「固」がないフレキシブルさ、思想において「柔よく剛を制す」という考え方。様々な交渉などが必要な現代でも生きるコミュニケーションの考え方と言えるのではないでしょうか。 「意」なしの重要性 私は、「意」がないということも現代社会ではとても大切なのことではないかと思います。つまり、他者の考えを憶測してしまうことです。 例えば、「○○は自分のことを陥れようとしているのではないか」「△△は自分のことを利用しようとしているのではないか」というマイナスの憶測、あるいは、「××は自分のことを好きに違いない」という根拠のない妄念。 このような考え方が、現代の人間関係の息苦しさ、様々な事件などの発端となっているのではないかと感じます。 どのようなトラブルであれ、発端は何かしらの「憶測」からスタートしてしまうものが多いように感じます。 憶測の多くは自分自身の心の弱さから生じます。他者が自分自身を否定的に考えているのではないかという妄念は、自分自身を守りたいという思いの表れです。 もちろん、「我」。自分の利益を考えれば、ストーカーなどの歪んだ欲望につながります。 孔子の「意・必・固・我」がないということは人とコミュニケーションをとる際のひとつの指針となるといえるのではないでしょうか。 ライセンスURL http://www.ashinari.com/category.php?blogid=2&category=3&page=2

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人気の「ブライズメイド」って?

結婚式では気軽に「おそろい」を楽しもう ブライズメイドって? 結婚式に招待されたら、いつもとちょっと趣向を変えた楽しみ方をしてみませんか? 最近の結婚式では、ゲスト参加型の式が定番化。その演出として、「ブライズメイド(bride's maid)」という趣向が人気のようです。 ブライズメイドとは、花嫁の付き添い人のことです。花嫁の友達、姉妹、親族の中で、未婚の女性がおそろいのドレスを着て、花嫁の身の回りの世話などをするのです。ブーケを持ち、花嫁を引き立て、具体的な結婚式の進行にも関わるなど、重要な役目を果たします。 この習慣は、もともと中世のヨーロッパから始まりました。幸せを妬む悪魔から花嫁を守るために、友人たちが同じような衣裳を着て付き添い、悪魔の眼を惑わした伝統が始まりなんだそうです。 手配には配慮が必要 おそろいのドレスを着て、ブーケを持って式のお手伝いをするなんて、花嫁じゃなくても特別な感じがしてウキウキします。 ブライズメイドのドレスは新婦が用意するものとされますが、みんなでどんなドレスにするか、靴はどうするかと考えるのも、とても楽しそうです。 とはいえ、花嫁にとっては衣装代がかかる、同じ衣装を揃える手間がかかる、など問題も多そうです。4~5人の友人にブライズメイドをお願いする場合、みんなが同じ体型ではないでしょうし、同じ衣装を着ることで体型が明確になることを嫌がる人もいるはず。 また、参列者の中には、「一部の友人だけが特別?」などと、不平等感を感じる人もいるかもしれません。 ブライズメイドを取り入れる際は、時間に余裕を持って周囲に根回しするなど、配慮が必要になるでしょう。 気軽な「おそろい」を楽しむ 本来、ブライズメイドは、結婚式での「お世話係」を意味するものですが、最近では、新婦とゲストとのおそろいという意味で使われることも多いようです。 「世話係」というと責任を感じちゃいますが、「おそろい」なら気軽に楽しめる気がしませんか? アクセサリーやコサージュ、ヘッドドレスなどの小物なら、目立ちすぎないし衣装を選びません。 また、新婦と写真を撮る際の撮影小物をなにか揃えて持って行くのもいいかもしれません。おそろいの小物を持って撮った写真は、一生の記念になるでしょう。 友人同士、統一感のある衣装を選ぶことで、「おそろい」を演出することもできます。 私の友人は、和装婚に参列する際、和装の新婦に合わせて、友人同士で話し合って衣装を着物で揃えたりしていました。 参列する際、1人で着物はなかなか勇気が要りますが、みんなで揃えればテンションも上がります。 また最近では、ドレスはもちろん、靴やバッグなど全身をトータルコーディネートしてくれるレンタルドレスのお店もたくさんあるようです。1泊2日で1万円ほどでブランド物を借りられたりもしますので、式のイメージカラーや新婦のドレスの色に合わせて、ゲスト同士が同じ色のドレスや小物で揃えてみたり、あるいはお互い被らないように色分けしてみたり、気軽に楽しんでみてはいかがでしょう。 私自身はいつも無難な黒ドレスを選んでいたのですが、ある時参列した式で、女性陣がみんな、ピンクや黄色、水色など色とりどりのドレスを着ていて、とても華やかな印象を持ったことがあります。 もちろん、行き過ぎた色合いや派手すぎるデザインはNGですが、新郎新婦が一生懸命考えた式を、客席から衣装で盛り上げてあげることも、友人としての祝い方の一つかなとも思います。 結婚式を盛り上げる演出には、いろんなものがあると思います。その中の一つとして、友達とおそろいのものを用意して写真を撮ったり、身につけたりすることは、とてもよい思い出になりますね。 ただ招待されたから出席した、ではなく、ちょっと能動的に工夫をしてみることで、ゲスト自身もより思い出に残る式になるでしょう。花嫁側・花婿側のゲストそれぞれに配慮して、楽しい演出を考えてみてはいかがでしょうか?

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スキンケアとは切っても切れない?顔と頭皮との密接な関係

スキンケアっていうと、フェシャルケアだけだと思っている人いませんか? もちろんフェイスケアは、スキンケアの中でも一番重要で一番手を追っかけてあげたい部分。でも実は、スキンケアには顔の周りの首や頭皮といった部分も、実はすっごく密接に関係してくるんです。 いつかCMでありましたよね、「顔と頭はつながっているから」というフレーズ。個人的には、ゴッドハンドならまず自分の体型を何とかし・・・と言いたいところですが、今はそれは置いといて(笑)ということで、お肌を美しく若々しく保ちたいなら、フェイスケアと一緒に頭皮もきちんとケアすることが大切なのです。 フェイスケアと密接な関係の「頭皮」 頭皮と顔の表面には、顔の筋肉を支えている筋肉やこれに作用するツボが密集しているので、頭皮を適度にもみほぐすことでフェイスケアに効果があると言われています。簡単なところでは、毎日行うブラッシング。頭皮にいい素材のブラシを使用してやさしくブラッシングするだけで、頭皮が健康に導かれて美肌効果も期待できます。 また、効果的なケアを取り入れて、頭皮を適度にマッサージしたり毛穴のつまりを取り除いてあげることで、お肌のたるみやくすみ・シワなどのあらゆる悩みを解消できます。 また、頭皮がダメージを感じる原因として、毎日の何気ない紫外線が関係していることもあります。紫外線は、お肌と同様に頭皮にも乾燥を始めとする様々なトラブルを引き起こします。帽子をかぶったり、日傘をさしたり、必要でないときは長時間太陽の下でいることを避けるなどの少しのことだけでも、頭皮のスキンケアにつながります。 美肌になる効果的な頭皮ケア では、具体的に頭皮ケアとはどうすればいいのでしょうか?専用のコスメもたくさん売られていますが、私はぜひとも「オイル」をお勧めします。 オイルには、頭皮を柔らかくし不要な汚れを浮き出させるだけでなく、頭皮の水分と油分のバランスを整えてくれる役割にも一役買ってくれるスキンケアの味方なのです。脂性のお肌の人でも大丈夫。頭皮トラブルなど、よっぽどの頭皮トラブルがない限りは、自然成分のオイルを使用してOKです。 椿オイルやあんずオイル、ホホバやオリーブオイルなど、ドラックストアなどで簡単に手に入る身近にある美容オイルやヘア用のオイルなどを使用しましょう。なるべく粘度の高いものの方が、じっくりマッサージができます。 使い方は簡単、頭皮にオイルをたっぷりと塗って、指のはらで頭皮をモミモミとマッサージ。毛穴の汚れをにゅっと出してあげるようなイメージで、爪を使わず必ず指のはらでやさしく押すように揉んでください。お風呂に入りながらゆっくりマッサージすると、結構もよくなってより効果アップです。 最後にシャンプーでしっかり洗い流して、完了。週1回でも取り入れると、頭皮がすっきりとし、マッサージ効果でお肌の調子も整ってきますよ。 意外と見落としがちな「頭皮ケア」、これを機により美肌を手に入れるべく頭皮までしっかりとケアをしていきたいものですね! 画像引用:http://www.photo-ac.com/

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アメリカンライフ 真偽その7:通行人のキスハグ事情

日本人が抱くアメリカという国や人々に対する知識や印象は、本当に正解でしょうか?筆者の経験からそこを追求するエッセイ、アメリカンライフの7回目です。 今日は、公共の場でのキスやハグなどどれくらいオープンに見られるかという話です。 日本人のカップルはとても保守的で、今となっては手をつないだりキスくらいは見られるかなという認知ですが、実はまだまだ欧米諸国と比べると全くレベルが違うと筆者なんかは言いたいところです。 人前でキスやハグをするのが良いのか悪いのかはまず置いておいて、どれだけ一般的にそれが見られるかということだけをお話すると、日本ではほとんどと言っていいほど、まだまだ見られません。 スキンシップは自然 アメリカでいる時は、カップルはいつも体が触れているのが普通でした。お年寄りでも手をつないでいるし、若いカップルは腕をからませていたり、腰に手を回していたり、隙あらば軽くキスをしたりしているのは言うなれば息をしているくらい自然でした。 カップルだけでなく、友達同士でも久しぶりに会えばすぐにハグをします。別れ際にもハグをします。家族内でももちろんです。 つまり、スキンシップが日本人より格段に多いことが言えます。 これは文化の差なので本当にどちらが良いということではないのですが、基本的に、他の人間に触れることをあまり特別視していないという日本人とはスタートラインの差が浮き彫りになるところです。 むしろカップルはイチャつくもの アメリカでパーティに行ったり、カップルでのイベントに参加していて、キスやハグや何かしらお互いに触れていないとなると、「あれ、あの二人は喧嘩したのかしら?」「もうあんまり上手くいってないらしいわよ。」と噂になるかもしれません。 そのくらいに、カップルはむしろいちゃつくものだという認識さえあるような気がします。 そうしていないと、もう仲が良くないのか。浮気しているのかも?なんて見ているこちらも思ってしまいます。逆にいちゃついているカップルを見ると、アメリカ文化に慣れていると不思議ですね。こちらも幸せな気分になってきます。 筆者なんかも、アメリカナイズをたっぷりした方なので、彼氏がいたときはアメリカ人と同じようにラブラブしていましたし、友達が恋人とそういう風に触れ合っていると、こちらも「良かったよね!」という気分になっていました。 表現が素直 日本人は愛情表現が苦手だという風に言われています。 しかし、日本でいるときはその実感が湧きませんでした。 それが、日本を出てアメリカのスキンシップたっぷりな文化に慣れ、そして日本にまた戻ってきて、自分の感覚がずれていると気づいたときのいわゆる「逆カルチャーショック」を体験すると、それがはじめて分かりました。。 在米中、アメリカのべたべた触る文化が「普通」だと思うくらいに慣れ、日本人の友達に久しぶりに会ったとき、「そうだハグできないんだ」と自分で自分を押さえないといけない程になって、「日本人は愛情表現が苦手だ」ということの本当の意味が分かった気がしました。 日本文化は恥の文化で、自分の感情を見せることは恥ずかしいことだと昔から言われていました。2000年を過ぎた今も、やはりその文化というのは根強いところがあり、今の若い人の間でも、やはり日本人は日本人なのだとここで再確認してしまいます。 結論をいえば、アメリカ人は愛情表現をところ構わずします。そして、それを普通に受け入れる文化と社会があります。郷に入れば郷に従えというところでしょうか。これを日本ではやはりできないのは、それを受け入れられない文化と社会の雰囲気があるからでしょう。 食生活から政治政策まで、日本は欧米化ばかりしている昨今ですが、実はこんな文化的なところでは、やはり日本は日本なのだとうなってしまいます。 画像提供:写真ACよりhttp://www.photo-ac.com/

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白菜畑のラプソディー2

白菜農家の日常 白菜畑に通い始めて1週間、いつもの様に朝8時10分前に車庫の片隅で身支度を整えてスタンバイ。 どんなに寒くてもここで準備、家の中には入れてもらえません。 少しすると遠くの方から異国の言葉が聞こえてきます。必要以上に大きな声で、朝から何をテーマに語り合うのか4人の中国人研修生。 「おはようございまーす。」私と彼らとの間でなされる意思の疎通は、今のところこれだけです。 “白菜畑用局地戦闘車”とでも名付けたくなる専用車に段ボールを積み込むのが、毎朝のウォーミングアップです。2t車をベースに6人掛けシート、荷台のほとんどを占有するのが現場で威力を発揮する“リアルタイム・段ボール組み立て機”です。 その仕事ぶりはいずれ紹介するとして、この大きな機械と荷台とのすき間に、組み立て前の板状段ボールをぎゅうぎゅう押し込んで、いざ白菜畑に出動です。 ここで私に重要な任務が与えられました。戦闘車のドライバーです。国際免許を持たない中国人研修生は、当然日本の公道でハンドルを握ってはいけません。 今までは農場主のHさんと奥さんが、自宅と畑を往復しながら必要な車両を運んでいましたが、日本国中どこでも運転できる人間が入ってきたのは、その一点だけでもかなり付加価値が高いこと。 任務はお抱え運転手 この戦闘車は設計時に段ボール組み立てマシンを積載する事など、これっぽっちも考慮されていません。 組み立てマシンは非常に背が高い装置です。「スピード出したままカーブに入るとひっくり返るから、注意してね。」 トラックで走り回った経験など持たない人間に、そのひと言は重い。 むさ苦しい男たちがシートに5人、ここから畑まで車の中は日本国ではありません。世界一の人口を誇るあの国、現在我が国を抜いて世界第2位の経済大国にのし上がったあの国、中華人民共和国です。 悔しい事に彼らが楽しそうに話している内容について、私は100%理解できません。仕事場までひと言も口をきかず、忠実に送り届ける運転手が私です。 白菜畑のルール 朝の白菜畑、冷え込みは忍耐力の限界を遥かに超えています。凍えそうな手足を暖めようにも、火気や熱源は一切ありません。年齢的にも体内からどんどん熱を作って、手足の末端まで送り出す能力はかなり衰えています。日なたならまだしも、畑全体が巨木の影に入ってたりすると、白菜はガチガチに凍ってるし、足元からは凍結しそうな冷気が這い上がって来ます。 どうしたらいいのか... 耐えるしかない... それが答えです。職場環境を自分に合わせる事は不可能、だったら自分を環境に合わせて働くしかないのです、ひたすらに。 白菜の収穫は1人が3列分を担当します。股の下に1列、すると両足の外側に1列ずつで合計3列。並んで同時にスタートするのは4人、だから収穫は12列を1単位にして進行します。人数が増えても5人、6人が横一線になって収穫する事はありません。 あくまでも12列が基本、それが“白菜畑のルールその1”です。 無限の時間と無限の空間と 真冬の白菜は外側の表皮で全体を包み込む様に、1つずつ上部をひもで縛ってあります。寒さで内部が凍結するのを防ぐためです。このひもを抜くのも私の役目、12列分をずっと先の方まで抜いて歩く内に、体の奥から熱が湧きあがってきて汗ばむほどです。 ひも抜きはたいがいにして、私も白菜切りに参入します。12列が基本だから、研修生の横に並んではいけません。ではどこから始めればいいのか。 1人の研修生の前方10m程度の位置からスタートすればいいのです。 人数が増えても全体で12列を保ったまま、平面的に視野を働かせて進めるのです。股下に1列白菜を見下ろして、無心で白菜を切り始めたら、後は1個のマシンと化してひたすら白菜を切ります。 列ごとにステップを踏んではいけません。股下に1列、足元左右に1列ずつを保った状態で、上半身だけひねりながら3列を切るのです。 それが“白菜畑のルールその2”。 思考の一切を白紙状態に開放し、四肢を完全に制御しながら白菜を切り続けていると、時間って何だろうと、悟りに近い境地をさまよう時があります。 白菜畑の中で、自己の存在を見失いつつある私を正気に戻してくれたのは、関東平野の茫洋たる広さでした。 右手に包丁を握りしめて見渡す先には、我々人間には無限にも思える眺め。 白菜畑で呆然と立ち尽くす男一人、足元に目をやると、そこにも無限に思える数の白菜が並んでいました。   ①八ヶ岳自然アルバム blogs.yahoo.co.jp ②ダンプトラックの基礎知識 www.truck123.co.jp ③らでぃっしゅぼーやウシオダのブログ blog.radishbo-ya.co.jp ④風土記の丘直売所 fudoki-nakamichi.sblo.jp

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